有機化合物の単離同定
- 食用のアルファルファ粉末はアメリカから輸入し、加工せずに粉末を打錠(含有率:80%)にする。飼料用は多く出回っている。
- アルファルファ粉末からミネラル分以外の成分を単離する。乾燥粉末(10kg)をメタノールで抽出後、オープンカラムクロマトグラフィーにて分画後、成分の単離同定を行った。
ヘキサン画分から11化合物を同定した。酢酸エチル画分からは10化合物を同定した。詳細は以下表を参照。
※5-ヒドロキシピコリン酸メチルエステル:天然物からは初めての単離報告となる可能性あり。
・α-スピナステロール
・サリチル酸
・カリコシン(O-メチル化イソフラボン)
・7,4’-ジヒドロキシフラボン
・β-シトステロールグルコシド
・p-ヒドロキシベンズアルデヒド
・アピゲニン
・クメステロール(ファイトケミカル)
・ルペオール(トリテルペン化合物)
・メディカルピン
・チロシン
・ミルプルパン
・β-アミリン ・ α-アミリン
・5-ヒドロキシピコリン酸メチルエステル
・ベンズアルデヒド
・p-ヒドロキシ安息香酸
・ソヤサポゲノールB
・Bis-エノン
・メチルニッソリン
・5-メトキシサチバン
多元素分析
- アルファルファ粉末にはミネラル成分(20~30成分含まれている)ため、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)にて73種類の多元素分析を行った。定量値があり含量の多い順番で以下に示す。
K >Ca >S >Mg >P >Na >Si >Fe > Al >Sr >B >Mn >Zn >Ba >Br > Cu >Rb >Ti >Ga >Mo >Li >Ni >Pb >Cr >Ce >W >V >La >Nd >Zr >Co >Y >Sc >As >Sn >Pr >U >Pb >Th >Sm >Cd >Gd >Cs >Dy >Ge >I >Nb >Er >Eu >Be >Yb >Hf >Re >Ag >Au >Rh >Tb >Ho >Bi
- 胃腸の弱い方にはアルファルファが有する効果は見られないが、納豆菌を加えると消化力が上がるとの効果あり。