文字サイズ変更
  • 標 準
  • 拡 大
お薦めBookの要約集
うつ病に関する情報

「うつ」は食べ物が原因だった(要約)

(溝口 徹著 青春新書出版社)

「うつ」は食べ物が原因だった!

「うつ=心の問題」だけではなかった!? 健康食や野菜偏重などの一見身体にいいと思われる食事や、ダイエットや甘い物好きといった偏った食生活が、心の不調を引き寄せている! うつをはじめとする多くの精神疾患の改善事例を持つ著者が、現代人が陥りがちな食生活の問題点を挙げ、「心と脳に効く食べ方」を解説する。

内容(「BOOK」データベースより)

あなたの心は、あなたの食べたものでできている!なぜなら、心の働きにかかわる脳内神経伝達物質は、栄養素によってつくられるからだ。栄養素の不足や血糖調節異常は「うつ」とよく似た症状を示すが、著者は栄養指導により多くの精神症状を改善してきた。本書では、うつに陥りやすい現代人の食事の問題点や、心に効く食べ方を解説する。

突然イライラし、不安感を覚える、やる気が起きず会社に行けない、急に眠くなる。もしあなたがこんな症状に悩まされて精神科を受診すれば、「うつ」と診断される可能性が高い。その原因が、実は食べ物だといったら驚くだろうか。「うつ」症状の裏には、食生活に由来し、心を蝕(むしば)む 「低血糖症」が隠れているかもしれない。

要約

血糖値が下がりすぎると脳に行くエネルギーそのものが減ってしまうため集中力の低下、眠気、うつに似た症状が現れる。
集中力がなくなったり、イライラや不安感が増したり、眠気を催したり、手の痺れや動悸、頭痛を感じたり、筋肉がこわばったり等【うつ】と診断される症状が起こってくる。

低血糖の原因として食事の摂り方が乱れ、圧倒的にたんぱく質の摂取が少なく、ビタミンB群の不足がある。


たんぱく質は血液中でアミノ酸として存在する。アミノ酸はL-グルタミン、L-フェニルアラニン、L-トリプトファンの形で脳内に入りその後いくつかの反応を経て神経伝達物質に合成される。興奮系のグルタミン酸から抑制系のGABAが合成される。トリプトファンからの流れにセロトニンがあり、セロトニン不足があればその下にあるメラトニンも不足し睡眠障害をきたすことにもなる。

ビタミンB群は全ての神経伝達物質の生合成に係わっている重要な栄養素で、欠乏すれば睡眠障害、寝ても疲れが取れない、睡眠のリズムが乱れ、集中力や記憶力を低下させる。情報処理能力がひどく落ち、音に敏感になり過敏に反応してしまう。

低血糖症になりやすい人は食習慣でたんぱく質不足、インスタント食品やスナック菓子、ジュースなどの多飲などのほかに腸の粘膜が弱い人もいる。

腸の粘膜はかなり選択性があり、調節力が高く、吸収するスピードを調節し、吸収率を上下させるなどのコントロールをしている。

これが弱いということはアレルゲン物質も体内へ取り込まれ、栄養素も大きなまま取り込まれる。即ち吸収の速度が速くなり、急激な血糖値の上昇につながってしまうということである。


著書では血糖値が急激に上下することが脳にはとてもよくない状態である。血糖値がゆっくりと上がり、ゆっくりと下がっていくように、血糖調整がうまく行くことが脳に良い食べ方の基本である。と書かれてあります。その為には腸内環境を整え、腸の粘膜世強くすることが必要です。

体の中の働きを正常にするにはビタミン、ミネラルが非常に重要だと言われており、現代の私たちの食生活はカロリーは足りているが栄養素が不足している現状のようです。

うつ病は脳の病気と思われがちですが原因を一つ一つ辿っていくと普段の食生活つまり食べ物が原因となっているということです。