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がんに関する情報

これで病は治る

(大浦孝秋 著 要約 人間医学者刊 )

これで病は治る

体のほうが病をつくり出す生活をしている限り、造病と治療のシーソーをしているのである。病気とは治そうとする自然の反動である。従って大自然の営みに順応することが生命復元の根本とされなければならない。
片瀬原理は血液酸塩基平衡学を唱え、血液は弱アルカリ、即ちアルカローシスpH 7.4~
7.5であらねばならない。病の本体は皆血液の酸濁化である。

症状とは自然良能の現われであり、血液酸性の状態をアシドーシスといいpH 6.8程度を示す。この非生理的状態になったときが総ての病の基となる。

アルカローシスの生理的血液を保持するには精神的、物質的に生活環境の不善を正し心身ともに健全になせば天寿を完うすることが出来る。胃腸を丈夫にすることが、万病を防ぐ重大なポイントであり、自然良能を鼓舞するものは精神力であり、苦悩を一変して感謝歓喜の精神になるとき、初めて良能が働く。
生命亡きもの、それは不自然食である。

生食は含有するカルシウムをはじめ各種の無機塩類は活性であり、電解してイオン状態で有機的に働く。火熱加工されたものは生命力を奪われ無機状態に変じているので、あまり意味を成さなくなる。又、物によっては毒として働く。

アシドーシスの症状

特徴としては,才子型、長身虚弱体質で頭は鋭敏、感情的で興奮し、熱狂しやすく、冷めやすい性格の持ち主に多く、驚き、悲しみ、怒り、嫉妬が内分泌系を乱し、脳神経を混乱させ、アシドーシスを起こす。

心身症ヒステリー、ノイローゼ、自律神経失調症、不眠症、動悸、胃酸過多、胃潰瘍、胃下垂、めまい、頭痛,頭重、眠精疲労、のぼせ、冷感、熱性痺れ、震え、発汗、耳鳴り、圧迫感、慢性便秘、腹痛、腰痛、背痛、月経不順、性欲減退、あくびの連発、不安感、恐怖感などの症状を呈する。

アシドーシスになる食事

白砂糖、肉、卵、魚、白米、白パン、鳥獣肉などである。飽食は必要な栄養素を体外に排泄する作用が働きバランスを崩すことになり、神経質な、こせこせした、腹立ちやすい、人を憎みやすい性格になる。

大食、荒噛み、過冷熱食、刺激食など不自然不合理な日常生活に心理的な原因が加味されたとき胃潰瘍などを発症する。 酸性食を排除するには 生野菜サラダ、梅干、骨ごと食べる小魚、海藻、汁(よめな、はこべ、せり、オオバコ、スミレ、露草など野草の活用)などの方法があります。

血液がアルカローシスの状態 自然は無限の良薬、生きる力を恵んでいる。大自然順応の生活を続けるとき健康に恵まれる。種子類『玄米、豆類、粟、ひえ、トウモロコシ、キビなど』と野菜を組み合わせたとき、完全栄養食となりカルシウムや其の他のミネラル、ビタミンなどをバランスよく含み、歯芽と骨格も丈夫に保ち、子供はたくましく成長し、大脳組織も健全で少々の刺激では興奮しなくなる。

病も無く、めがねも要らず薬もいらない。医者もいない自然生活の理想郷が山岳地帯の王国にみられるごとくアルカローシスに保つことが総ての病をなくす健康の秘訣である。

アルカローシスになる食事

玄米、麦飯、雑穀類、新鮮な野菜、海藻、生魚、果物、ミルク、水と食塩を基本として、 とろろ芋、小麦胚芽、みそ汁、ぶどう酒、お茶、青汁、黒糖、ミネラルウォター、昆布、たまねぎ、もやし、納豆、肝の生、あわびの刺身、こんにゃく、ナメクジ、でんでんむし柿の葉茶など。

カルシウムの欠乏は血液の酸性化アシドーシスを招く。カルシウムの吸収にはビタミンDが作用しビタミンKがカルシウムをイオン化する働きをなしている。

結核菌や水虫は血液がアシドーシスの状態で繁殖し、アルカローシスの状態では繁殖できない。かように免疫力の助けにもなっている。

血液中のカルシウムはたんぱく質結合型とイオン型が6対4であるが、慢性病になるとイオン型が1/3となり、死の直前は1/7となっている。

病気とその対応

腎臓病 正リン酸石灰のコロイドを持つカタツムリが良い

動脈硬化、心筋梗塞、肝硬変、脂肪肝 植物性の油リノール酸の活用。

動脈硬化 澱粉の過食から来る、栄養のアンバランスであるから食事療法でよい。

肩こり ビタミンBの欠乏、血液の循環不良と硬直、内臓の異常から来る。

通風 尿酸塩の沈着による、アルカリ側のプリンタイの少ない食品を摂る。

白髪 肉体的、精神的過労、栄養不足から来る。

低血圧 玄米菜食にて改善する。

近視 カルシウムの欠乏、でんでん虫が良い。

トラホーム 枇杷の葉エキスまたは燻煙、青酸の働きで殺菌されて直る。過剰厳禁。

宿便 万病の元、芒硝等で排除すれば万病を一元的に治す。ビタミンC不足

糖尿病 ビタミン、ミネラルの不足、かぼちゃ50g/日で全快、たまねぎ等

消化不良 大根おろし、パインなど消化酵素の活用。

皮膚炎 ビタミンA不足が多い、にんじんなどカロチンの多いもの活用。 脂肪食の取り過ぎ   トマトを併食すると良い。

「など民間薬等の紹介記載あり」