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がんに関する情報

ガンは自分で治せる5

(安保 徹 著/マキノ出版)

第五章 免疫を高めてガンを治す治療法

昌平クリニック・福田医院 福田稔
自律神経免疫療法では針、レーザー、電子針を用いて治療点を刺激します。
持続的な交感神経の緊張が引き起こす【血流障害】と【顆粒球増多】による組織破壊が万病を引き起こすのであり、副交感神経を刺激し血流を改善し、リンパ球を増やすことが大切なのです。

副交感神経を刺激して血流をどんどん流し、体内の老廃物を捨ててしまうこと。リンパ球を増やしてガンと戦う力を強化すること。治療点は皮膚の表面に虚血やうっ血によって線やくぼみが現れるところを刺激します。主に体の中心線に沿って分布し、線は血管に沿って走っていることが多い。健康を維持できる理想的な白血球の数は顆粒球ならば3500から3600個、リンパ球は2300から2600個ぐらいで、リンパ球の下限は2000個です。

この数値を割ると免疫が低下して病気に罹りやすくなる。この健康体の数値に近づくと、ガンに限らずどの病気も目に見えて改善していく。しかし上限は3000個程度で、これ以上リンパ球が増えると、静脈のうっ血が起こり体内に発ガン物質や各種の毒素、老廃物がたまりやすく、組織に停滞すると細胞が傷つき発ガンを促します。

ガンを治すために必要なリンパ球の絶対数は1800から2000個以上で1800個をきっているうちはガンに対する抵抗力がまだ弱く、病状も安定しない。1200個前後からでも時間はかかるが増えてきます。治療が難航するのは1000個を切っている人です。

転移と言う現象はガンがリンパ球に攻撃されて負けそうになっている状態で生き残りをかけて散り散りとなって他の組織に飛んで行く、このとき患者は必ず37から39度の熱を出し体がだるいと訴えるが、熱を下げずに治療を続けて行く人にガンが縮小したという例が大変多いこと
です。

*宮城県立がんセンター研究所免疫 部長  海老名卓三郎

BAK療法は患者の血液から取り出したリンパ球に三種類の生物製剤を加えて二週間培養し増えた60億個のリンパ球を点滴で患者に戻すという方法で、強力なキラー活性を持った大量のリンパ球を戻すことで生態のガンに対する攻撃力が高まりガンを殺すものです。

GL療法は患者のキラーT細胞を培養して戻すという方法ですがHLAの型が自分とあったガン細胞しか殺せないし、型に合えば正常細胞であっても殺してしまうという欠点がありました。
BAK療法は副作用も無く、型にとらわれずにガン細胞を殺すという優れものです。

培養されるものはNK細胞とγδΤ細胞と呼ばれるリンパ球で、多機能細胞と呼ばれ、ホルモンの分泌に関わる細胞や脳神経細胞にもなる細胞です。非常に反応がいいと分かっているのは肺ガンで腎臓ガンにも効果がありますが、現在のところ血液のガン、B型C型肝炎による肝臓ガンの患者には治療を行っていません。

リンパ球の寿命はおよそ二週間であり、20cc採血して二週間培養し60億個にして、月一度点滴で血液中に戻し1クール四回投与として、最低1クールを行い五年間は続けることにしています。