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がんに関する情報

ガンは自分で治せる1

(安保 徹 著/マキノ出版)

はじめに ガンは自分で治せる

ガンは働きすぎや心の悩み、ストレスが原因で生じる病で、ストレスを取り除くように生活を見直すことによって治すことが出来る。

第一章 自律神経と免疫の働き

自立神経は過労や心の悩みなど心身に及ぶストレスの影響を非常に受けやすく、自律神経の乱れが白血球のバランスの乱れを誘発し、結果的に【免疫の低下】と【血流障害】と【組織破壊】などの障害を招きます。

副交感神経は頚椎と仙骨から出ており、頚椎から出ている副交感神経は心臓や胃など上半身の内蔵を支配し、仙骨から出ている副交感神経は骨盤内の臓器を支配しています。

交感神経は主に運動時や昼間の活動時に優位になる神経でアドレナリンを分泌し心臓の拍動を高め、血管を収縮させ消化管の働きを止めて体を活動的な体調に整えます。副交感神経は食事時や休憩時に優位になる神経でアセチルコリンを分泌して心臓の拍動を緩め血管を拡張して血流を促し、心身をリラックスモードに整え、細胞に分泌や排泄を促す働きがある。

又、自律神経は白血球の働きも調整しており、白血球は免疫システムの主役の血球細胞です。顆粒球は白血球全体の54~60%を占め、好中球95%,好酸球と好塩基球が5%の構成で,寿命は2~3日と非常に短く、役目を終えるとき組織の粘膜を死に場所に選び活性酸素を放出します。

顆粒球が増えすぎると酵素により無毒化する限界を超え、広範囲な組織破壊が起こり,潰瘍や炎症が生じるようになります。ガンもこれが原因で起こる病気です。

もう一方のリンパ球は白血球の35~41%を占め抗原を無毒化する抗体を作って対応しています。様々の種類があり働きがそれぞれ異なります。顆粒球とリンパ球を除いた残りの5%がマクロファージです。
交感神経が優位になると顆粒球が増えて活性化し、副交感神経が優位になるとリンパ球が増えて活性化します。

リンパ球にはT細胞、B細胞、NK細胞、NKT細胞があります。
進化が古いNK細胞はパーフォリンやグランサイムなどを分泌し、TNK細胞はファス分子と呼ばれるタンパク質を使って異常になった異常自己細胞を見つけると細胞を破壊して殺します。

進化の新しいT細胞、B細胞は外来の異物を殺します。T細胞が異物を検知し、B細胞が抗体抗原反応による連係プレーによってウイルスや細菌、花粉などの異物を処理します。T細胞の中にもキラーT細胞と言うガン攻撃を得意とするものもあります。

NK細胞とNKT細胞は交感神経の支配を受けて交感神経が優位になると数が増えますが、副交感神経が優位にならないとパーフォリンを分泌することが出来ず、リンパ球がガンとしっかり戦えるのは副交感神経が優位な体調のときです。交感神経の緊張が続くと、顆粒球増多、活性酸素の大量発生による組織破壊、血流障害による酸素や栄養の供給の停滞、老廃物や有害物質の蓄積が起こり、リンパ球の減少、キラーT細胞、NK細胞の能力が低下する。排泄分泌能の低下により便や尿などの排泄がしにくくなったり、各種ホルモンの分泌異常が起こるようになります。